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Jig Design

デザインは必ずしも理想通りに、形にできるとは限りません。

それは機械の加工能力や予算に限界があるからで、知識を持って課題を適切に解決し、理想の形状や性能を追求、実現するために、加工に用いる「冶具」をはじめ、製造工程の内製化に積極的に努めています。

 

この節では、金属部品の切削加工に用いる治具を内製した際のプロセスを一例に、当社の取り組みをご紹介します。

① デザイン修正

治具の設計に入る前に、実際の加工に用いるモデリングマシンの要件に合わせて、意匠のアイデンティティや強度を損なわないよう配慮しながら、プロダクト本体の設計を修正します。

修正前と後では、テーブルに収まるようボルト挿入角が変更になりました。

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修正前 ▶ 修正後

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② 治具の設計

​デザインの修正が完了後、順次製造の準備に取り掛かります。

切削加工に用いるのは3軸のモデリングマシンであり、ボルト挿入用の横穴を切削する際には特定の箇所で精密に固定する必要があったため、専用設計の治具を準備しました。

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③ 治具の製造

治具に用いる材料や構成は、対象物や使用回数、コストなどを鑑みて、バランスを取りながら決定します。

​近年は、3Dプリンターやレーザーカッターなどデジタル加工機の普及で、精密な治具の製造や修正が容易になっており、先端機材を適宜活用しました。

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④ 治具の使用

プロダクト本体を専用設計の治具に組み付け、使用します。

​専用設計の治具は、精度不良や強度不足を起こすことなく、機能を完遂し、無事に理想通りのプロダクトを完成させることができました。

実際の使用映像

Use Case

治具には、部品の加工や組立をサポートする器具として、「精度の安定的な確保」「ヒューマンエラーの抑止」「生産性の向上」など、使用に様々なメリットがあり、今日の製造現場では不可欠な存在です。

以下の一例のように治具は多くのシーンで活用されており、意匠への影響が予測される項目を中心に、適宜に開発します。

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